は「羅生門」の授業でよく扱われる部分である。今回は最初にいくつかのの授業実践例をあげ、そのいい点と問題点を簡単に説明する。そして最後に「語り手」を意識した私の解釈を紹介し、その可能性について考えたい。, というものがある。本文で「誰も知らない。」と言ってるんだから、そんなこと考えてはいけないとつっこみを入れたくなるが、それでも考えたくなる問題ではある。小説の読解で大切なことは人間の心理の変化を読み取ることである。羅生門における老婆との出会いが「下人」をどう変化させたのかは小説の中核であり、それを考えさせる意味では悪い発問ではない。しかし、やはり作者の意図は「その後」は「知らない」というものである。下人のその後を考えることは作者の意図からは離れていくものであるということは肝に銘じる必要がある。, この発問は、「その1」よりは無理矢理感が少ないが、授業者が誘導しているようにも感じられる。なぜなら「黒洞々たる夜」という表現に、人間の心の闇を読み取ってしまうからだ。「犯罪者」「裏社会」「汚れた心」など悪い言葉がどうしても連想される。この発問からは下人のその後が限定されてしまいそうなのである。しかし下人の行為はそこまで非難されるべきなのか。下人の行為だけでそこまでの闇を表現したかったのか。私にはそれこそSentimentalismeにすぎる解釈のように思われる。, しかしこれも作者の意図を限定させることにつながる。基本的には現在流通しているもので解釈するのが正当である。, 今回「作者」と名乗る「語り手」について考えてきたので、それを踏まえてこのラストの部分を考えてみる。, 一般的に「語り手」は誰か特定の人物だけに焦点をあてる。複数の人物に焦点があたることはあるが、あまりに多くの人物に焦点があてるとまだろっこしくなるので、あまり多くの人物に焦点はあてない。多くの場合は一人だけに焦点が当てられている。, 「羅生門」の場合は「語り手」の視点は下人に焦点があたっていた。時には下人の心の中を描いたほど、「下人焦点」の語りであった。しかしここで引用した「しばらく、」の後は老婆に焦点があたり、そして最後の「下人の行方は誰も知らない。」においては焦点を失っている。そこで次のような発問が考えられる。, 「『作者』と名乗る『語り手』は『羅生門』においてずっと下人に焦点を当ててきた。しかし最後になって「語り手」は下人に焦点を当てるのをやめてしまった。それはなぜか。」, 私自身の解釈はこうだ。「語り手」はもはや下人に焦点を当てる必要を感じなくなったのである。なぜなら、下人は若気の至りかもしれないが正義感があった。その正義感と、生きるためにもがく心の間でゆれていた。その心のゆれこそが文学に値するものであった。この心の揺れがあったから語りかったのだ。ところが老婆から自分勝手な理屈で髪と服をぬすんでしまった下人は「普通の人」になったしまった。生きるためには生きるだけの「普通の人」になってしまったのである。もはや下人に対する興味はないのである。だから「語り手」から焦点をはずしてしまう。, そもそも語り手はその気になればどこまでだって下人に焦点を当てるのはかのうなのである。ところがやめてしまったというのは語り手の都合なのだ。, 今、「語り手」はもはや下人に焦点をあてる必要を感じなくなったと書いたが、正確に言えば、作者が「語り手」の下人に対する焦点を外してしまったのである。この最後の瞬間、読者は「下人」だけでなく、「語り手」も相対化され、客観的に「下人」や「語り手」を見る目を獲得することができる。これによって、以前から言っているように「語り手」は全能の人物ではなく俗物なのではないかという印象も与えることができる。見事な終わり方である。, 日本学術会議の任命拒否で「人事のことなので回答は差し控えたい」という論理は通らない, 朝日新聞「折々のことば」より「真夜中、携帯で話しながら通り過ぎてゆく声を見送りながら、彼もしくは彼女は孤独なのか、孤独でないのか、判らなくなる。(神崎繁)」. 『羅生門』「下人の行方」と「下人の心」 -「まだ燃えてゐる火の光」をめぐって- 悉知 由紀夫 国語論集 (12), 143-150, 2015-03 芥川龍之介「羅生門」の解説その2。下人の性格を本文から類推し、分析、解読をします。状況や環境、周囲の風景などの描写から、彼がどのような状態で、どんな性格をしているのか。小説家は、それを冒頭に必ず書いてくれています。

3.当ブログ内の指導案は、個人での使用のみお使い頂けます。 !」と決める力もない. 利用者ご自身の責任においてご利用下さい。 環境・状況をただ受け入れるだけの人間なのか、それともそれを覆す力のある人間なのか。, これは、今回もっと深く掘り下げることになりますが、下人の性格は少なくともやる気にあふれた人間でないことは、良く理解できます。, そして、にきびを終始気にしているところから、自分の容姿に対して見た目を気にしている人物であることも、同時に解ってきます。, 人の視線を気にしているけれども、途方に暮れて死体が沢山積まれている場所で時間を潰している。, 更には、それを自分の力でどうにか改善させようという意志も、少なくともこの冒頭からは読みとれない。, では、その流されやすい性格の人間が、異常な状態に落とされると、どのように豹変してしまうのか。, 小説の中で、主人公の性格を把握することは、本当に大事なことです。ドラマとか映画とか漫画でも、主人公の性格は、その作品を読み進める決定的な理由になります。, ジャンプとかだったら、ONE PIECEのルフィみたいな、真っ直ぐで自分の仲間を何よりも大事にする人間だったり、DEATH NOTEの月みたいに、自分の願望を叶えるためには手段を選ばず、死神とも取引をする、知能で戦うタイプのダークヒーローも居ます。, 様々な背景を背負って、どうしてその性格になったのか。どんな人間なのか。その主人公を読者に好きになってもらうために、魅力をこれでもかと見せ続けます。, だからこそ、その人となりを読者は知っているので、話の展開で主人公が窮地に陥った時に、どんな選択をするのだろうとドキドキハラハラするのです。ドラマでも、映画でも基本は一緒。どんな人なんだろう。どんな性格をしているのだろうと、主人公の性格を表すエピソードは、冒頭にちりばめられています。. 連絡は必要ありませんが、ご意見・ご感想をいただけるとうれしいです。 「下人の行方は、誰も知らない。」 芥川龍之介は羅生門をこう終わらせます。 これはちょうど、下人が僕たちの知らないような、ウシジマくん的な「あちら側の世界」に行ってしまったことを示しているように思うのです。 アイキャッチはウシジマくん 4.指名して第1段落を読ませる。板書事項について、分かったことをメモさせる。 5.板書事項をまとめる。, 設定     時     時 代・・平安時代     季 節・・秋の終わり頃     時間帯・・暮れ方     天 気・・雨     所  ・・・・・平安京・羅生門の下     人  主人公・・下人, 状況     秋の終わり頃、暮れ方に、羅生門の下で、    たった一人、下人が雨やみを待っている。, 2.羅生門のモデルとなった、平安京の羅城門の説明をする。 本来なら都の入り口として、人々が行き交って賑わうはずが、 下人がたった一人であることに注目させる。 3.「なぜかというと」以降を、発問しながらまとめる。, 「なぜかというと」  この二、三年     洛中・・・さびれかたはひととおりではない          例  仏像などを薪にして売っていた     羅生門・・荒れ果てた、顧みる者がいない, 説明          ・狐狸          ・盗人のすみか          ・死体の捨て場所          ・からすが飛び回っている                  描写          ・ところどころ、丹塗りのはげた、大きな          円柱に、きりぎりすが一匹とまっている                   ・ところどころ、崩れかかった、そうしてその                    崩れ目に長い草の生えた石段の上に、          からすの糞が、点々と白くこびりついている  *気味が悪くて、誰も寄り付かない場所だから。(答), 4.人の寄り付かない羅生門に、何故下人がいるのかという問題を提示する。 5.「下人」について簡単に説明し、その境遇について、発問しながらまとめる。   「暇を出された」ということが、職だけでなく住む家を失うことを意味する   ことも説明する。   「手段」とは、生きるための手段であることを確認させる。   「飢え死に・死」「盗人・生」どちらかしか選択肢がないことを理解させる。   「暇を出される」「衰微」「余波」「途方に暮れる」「感傷」「低徊」「いとまはない」 などの語義を確認させる。, 下人・・貴族などの屋敷に住み込んで働く使用人。      貧しく、身分も低い。     大きなにきびを気にしている→若者     *主人の屋敷に帰らない理由      四、五日前に暇を出された             (都の衰微の余波=影響), 心情  Sentimentalisme           感傷的な気分           傷付きやすく涙もろい       *空模様(雨)も影響, 思考・・・・低徊      「明日の暮らしをどうにかしよう」      (=どうにもならないこと)         ↓       手段を選ぶいとまはない         ↓       選んでいれば・・飢え死に 死       選ばなければ・・盗人    生 (結論)                  勇気が出ずにいる, 6.「大きなくさめ」「夕冷えのする京都は、もう火桶が欲しいほどの寒さ」   「風は・・吹き抜ける」「きりぎりすも、もうどこかへ行ってしまった」   などの表現から、季節感を味わわせる。 7.「きりぎりす」がいなくなったことによって何を表しているかを考えさせる。, 8.下人が「悪」と判断した根拠を確認させる。   下人の判断の根拠は曖昧で感覚的であることを、指摘する。, ・合理的には、善悪が分からない        (理屈では判断しない)      ・この雨の夜に   ・・陰気       この羅生門の上で ・・不気味       死人の髪の毛を抜くということ・・理解しがたい         それだけで既に許すべからざる悪                  =許すことが出来ない           (雰囲気などで判断している), *下人の思考の特徴     短絡的・理屈で物事を考えない     (現に、自分が盗人になる気でいたのを忘れている), 1.第3段落が、下人が変わるきっかけになっていることに注意させる。 2.教師が範読する。 下人の心情を表す語句に傍線を引かせる。 3.下人の心情の変化をまとめさせる。, 1(太刀を突きつけた)    老婆の生死が自分の意志に支配されていることを意識       |      憎悪の心を冷ましてしまった 力の意識・支配感      ある仕事をして、それが円満に成就したときの、      安らかな得意と満足            ある仕事・・老婆(=悪人)を懲らしめる, 4.何故下人が「旅の者だ」と言ったかを考えさせる。  下人の正義感が、多分に自己陶酔的なものであることを指摘する。, 2 嘘「旅の者だ」       |    事実は「盗人にならないと生きていけない浮浪者」       正義の味方にふさわしくないので虚勢を張った, 3(老婆の答えを聞いて)     ―― 失望 ・・非凡・異常な答えを期待していた           と同時に         憎悪         +         冷ややかな侮蔑         *嘘をつく or 異常な答え を期待する       →空想、自己陶酔的な正義感, 5.老婆の描写をピックアップさせ、動物の比喩の多用があげる効果について考  えさせる。, ・死人の髪の毛を抜く行為    理由付け そのくらいのことをされてもいい人間だから             = 悪人 その例として、   ・蛇を魚と偽って売る行為    理由付け 飢え死にをしないためには仕方がない              =生きるため, 老婆が悪事でも許されると考える理由は    1.相手が悪人であるから    2.生きるために仕方がない行為だから, 8.老婆の行為は、弱者に対する行為であり、強者に対するものではないことを  指摘しておく(つまり、相手が強い場合は出来ない行為)。, 第4段落    下人の態度      冷然として      右の手でにきびにさわっている      ・・老婆の話に、共感や同情は覚えてはいない    「しかし」        下人の心情の変化      ある勇気が生まれてきた      =さっき門の下で、この男には欠けていた勇気      =さっきこの門の上へ上がって、この老婆を     捕らえた時の勇気とは、全然、反対な方向へ     動こうとする勇気           (盗人になる勇気), 3.下人の声の描写「あざけるような」「かみつくように」に注目させ、下人   の変貌を確認させる。4.老婆の着物をはいで、下人はどうするつもりだったのかを問い、着物をは   ぎとる行為の象徴するものを、考えさせる。5.結末の表現について考えさせる。, 「では、おれが引剥をしようと恨むまいな」(宣言)    ・・凶暴さ、老婆に対する侮蔑, 老婆の論理    老婆(強者)が、死人(弱者)の髪の毛を抜く・・正当化  下人の論理    下人(強者)が、老婆(弱者)の着物をはぐ・・正当化, *何故、老婆の着物をはいだのか?      (=売っても金にならない)   ・・盗人になる決意の表れとしての行動(その場の勢い), 「夜の底」  「黒洞々たる夜」      イメージ・・暗い、深い、不気味だ      象徴するもの・・当時の荒れた人の心や世相、エゴイズム, 1.当サイトの指導案及び文章すべての著作権は、ブログ管理者花野あきに所属しています。 芥川の代表作ともいえる『羅生門』。実は巧妙な仕掛けがあったのです!門の役割と下人の変化を関連付けた考察から『羅生門』というタイトルの由来を説明しています。高校生の時とは違ったおもしろさを、ぜひこの記事を読んで感じてみてください。 決断力がない、ということは、「悪を為したくない」という意志があるのならば、「絶対にしない! 5.この指導案を使用したことにより仮に不利益が生じたとしても、ブログ管理者花野あきは一切責任を負いません。 まずは、『羅生門』のあらすじを把握しましょう。作品全体を3つの場面に分けてご紹介します。下人の心情の変化を意識すると感想文を書くときの着眼点を得やすくなります。 羅生門で下人が老婆を見つける. |

ドストエフスキーの罪と罰に森鴎外の高瀬舟、そして芥川龍之介の羅生門は僕の中で三大「罪とは何かを考える」作品です。, 貧しさの中自殺しようとした弟を仕方なく殺めてしまった喜助に、選民思想から強欲な金貸しの老婆を殺してしまった貧乏学生のラスコーニコフ。, これに並んで、自らの命のために老婆から服を剥ぎ取った下人は、それぞれテーマは全く違いますが、「罪」を考える上で非常に有効であるように思います。, ウシジマくんの主人公は10日で5割という法外な利率で貸し付ける金貸しで、毎回様々なテーマでお金を借りなければならなくなってしまった人たち、借金の返済のために堕ちていく人たちが描かれます。, 僕は羅生門を読むたびに、初めは死人から物を奪おうとしていた老婆を弾糾しようとしていたのに、その老婆から「わたしも生きるために必死なのだ」という話を聞いてついには老婆から服を剥ぎ取ることになる下人の姿が、ちょうどウシジマくんに登場する、その日を生きるために必死な最底辺を生きる人たちに重なるのです。, 世の中が不況になり勤め先から暇を言い渡された下人は、ボロくなった羅生門で死体の髪をむしる老婆に出会います。, 死人から物を奪う老婆に侮蔑の目を向けながら「何をしているのか」と問うと、老婆は自分が生きるために死体から金になりそうなものを盗っているのだと答えます。, 下人は初め、罪を犯すくらいなら餓死した方がマシだと考えているのですが、老婆の話を聞くうちに、少しずつ態度が変わってきます。, 老婆は、「自分が生きるためには仕方がない」「今私が髪をむしっている女だって悪事を働いていたのだから、自分にこのくらいのことをされても仕方がないはずだ」と、自分が死体からものを奪う行為の正当性を主張します。, 老婆のこうした話を聞くうちに、「盗みをするくらいなら潔く死を選ぶ」と考えていた下人には、「生きるためなら悪事も仕方がない」という気持ちが芽生えます。, そして、最後に下人は「おれも生きるために仕方がないのだ」と、老婆が述べた理屈をそのまま返し、老婆から服を剥ぎ取って街の中に消えていく。, 僕はこの、「罪を犯すくらいなら潔い死を選ぶ」という態度であった下人が、老婆と出会うことで「自分が生きるために他者から物を奪うのもやむを得ない」と考えるようになる変化が非常にうまいなと思っています。, 「罪を犯すくらいなら潔く死ぬ」というのは、僕たちのような、本当の貧しさを味わったことのない人のロジックなんですよね。, それに対して、羅生門の2階で出会う老婆は、まさにウシジマくんに出てくるような今日を生きるのに必死な人たち。, 老婆は「人間として」なんていう綺麗事をいう前に、何でもしなければ今日も生き延びられないというような生活を送っています。, 人間としての潔白さなんかのよりも今日を生きるためには何でもしなければならないという理屈の世界で生きる人間に、下人はここで初めて出会います。, そして、老婆とのやりとりを通して、自分もこらからはそちらの世界で生きていかねばならないことを悟り、その決心をする。, 下人がそれまで生きてきた世界と、老婆が当たり前のように生きている世界はまるで違う理屈で回っています。, 通常、この全く違う理屈で回っている世界は交わることはないのだけれど、世の中が不安定になったせいで、下人は仕事を失い、それまでは無縁であった、それどころか軽蔑していた老婆が生きるような世界と接し、自分がそちらの世界で生きていかねばならないことを受け入れる。, あれを読むことで、老婆が生きる、そしてこれから下人が生きていくことになる世界がどういう論理で回っているのかがより身体感覚を持ってわかると思うのです。, これはちょうど、下人が僕たちの知らないような、ウシジマくん的な「あちら側の世界」に行ってしまったことを示しているように思うのです。, kurumi10021002さんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog 「羅生門」の最後の一文、「下人の行方は誰も知らない。」は「羅生門」の授業でよく扱われる部分である。今回は最初にいくつかのの授業実践例をあげ、そのいい点と問題点を簡単に説明する。そして最後に「語り手」を意識した私の解釈を紹介し、その可能性について考えたい。 4.人の寄り付かない羅生門に、何故下人がいるのかという問題を提示する。 5.「下人」について簡単に説明し、その境遇について、発問しながらまとめる。 「暇を出された」ということが、職だけでなく住む家を失うことを意味する ことも説明する。



老婆から着物を奪って夜の底へ駆けて行った下人は、その後どうなるのだろうか?芥川はその判断を、読者に委ねている。よく指摘されることだが、初出の、「下人は、既に、雨を冒して、京の町へ強盗を働きに急ぎつつあった。」に対して、「下人の行方は、誰も知らない。 芥川龍之介「羅生門」/「下人」の行方は、誰も知らない : 歴史小説を熟読する 佐藤 嗣男 文学と教育 2010(211), 48-61, 2010 時は、平安時代。

引用や借用、流用は一切お断りいたします。, Copyright © あきのこくご All Rights Reserved.Powered by FC2 Blog, 花野あき(HananoAki):短歌の指導の流れ/現代文・国語表現 (06/01). 芥川龍之介「羅生門」/「下人」の行方は、誰も知らない : 歴史小説を熟読する 佐藤 嗣男 文学と教育 2010(211), 48-61, 2010 お気に入りのドラマの一話を見直してみたり、漫画の一話を読み直してみてください。何となく、性格が解るシーンが書いてありませんか? 『羅生門』末尾の一文、実は2度改稿(原稿を書き直すこと)をしています。 まず、現在の『羅生門』は第3稿であり、結びは次の形になります。 下人の行方は、誰も知らない。 出典:第三短編集『鼻 …

〇<下人の行方は誰も知らない> (大正7年) (疑問・否定的?) ↓↑ ↓↑ ↓↑ ※(参考…初出→大正4年) 「下人は、既に、雨を冒して、 京都の町へ強盗を働きに急ぎつつあった。