主演ドラマ『35歳の少女』(日本テレビ系)での好演が話題の柴咲コウ。不慮の事故による25年の眠りから目覚めた「心は10歳、体は35歳」の女性という難役をこなす高い演技力に称賛の声が集まっている。今年はNHK連続テレビ小説『エール』に初出演するなど女優業も充実。またデビュー以来所属していた事務所から独立するという環境の変化もあった。女優、歌手、そしてレトロワグラース代表と、ますます活動の幅を広げる彼女に自身の現在地、急激な変化を遂げる芸能界について話を聞いた。, ──ドラマ『35歳の少女』の迫真の演技が話題です。実年齢よりも何十歳も幼い少女を演じるために、どのような役作りをされたのでしょうか?, 【柴咲コウ】 このドラマのお話をいただいて、10歳の頃の自分の声を吹き込んだカセットテープを聞いてみたんです。そうしたら懐かしいという気持ちよりも、あの頃の情景がとてもリアルに目の前に広がってきて。過去というのは点ではなく、現在の自分に連なって存在していることを実感しました。, ──現在の柴咲さんにも存在する“10歳の少女”の要素を、芝居にも生かしているということでしょうか?, 【柴咲コウ】 もちろん演じる対象は私自身ではないわけですが、人間の本質というのは幼い頃からそれほど変わらないんじゃないかなとカセットテープを聴いて感じたんですね。ということは、望美という女性の本質を捉えることができれば10歳でも中学生でも、それこそ35歳でも演じられるのではないかと、そんな気持ちで役に臨んでいます。, 【柴咲コウ】 人を思いやることのできる女性ですよね。周りの大人からは偽善だとかきれい事だとか言われてしまうような──。でもその純粋さは“10歳”だからではなく、彼女が本質的に持ち合わせているもの。そんな彼女の存在を通して、バラバラになってしまった家族がどのように再生されていくのか、この先の台本をいただくのが私も楽しみです。, ──今年3月には事務所を退社し、ご自身が代表を務める会社でマネジメントも行うようになりました。, 【柴咲コウ】 会社の設立は2016年で、いきなり起業し独立というわけではないんです。アパレルやプロダクトの企画開発といった企業活動も徐々に充実してきたなかで、エンタテインメントを扱う部署も加わったという形でした。, 【柴咲コウ】 日本の芸能界には昔ながらに根付いている慣習がたくさんあります。なかにいるとなかなか気づかないものですが、いざ外部の方と関わると「特殊だね」と指摘されることも多いんですね。, 【柴咲コウ】 例えば契約1つとっても「そんな不透明でいいの?」と驚かれたことがありました。情報化社会のいま、芸能界で働く人たちも一般社会の体制ときちんと折り合っていかなければならないと思います。いずれにしても芸能界がより良い環境になるために変わり始めている。今はそんなフェイズに来ているように感じています。, 【柴咲コウ】 私は代表取締役でもあるので、自分が行動しなければ誰も動いてくれません。スタッフへの責任も伴いますし、やるべきことも格段に増えました。でも自分で決定権を持ち、こんな仕事をしたい、こういう形で向上したいと自らハンドルできるのは、自分には合っているような気がしますね。, 【柴咲コウ】 まるでないと言ったら嘘になりますが、「年齢なんて記号。そんなのに縛られたくない」と抗っている自分もいて(笑)。一方でその年齢に見合う生き方はできているかなと省みることもあったりと、やはりキリのいい数字というのは節目なんだなと思わざるを得ないですよね。, ──公式YouTubeチャンネルには、「北海道に生活拠点を作る計画」が公開されています。それも節目に関係あるのでしょうか?, 【柴咲コウ】 いえ、計画はもっと以前から着々と進めてきたことなんです。私は生まれも育ちも東京ですが、子どもの頃の夏休みは、両親の知り合いの住んでいた家、静岡で過ごすのが恒例になっていました。また両親はともに北海道出身で、冬はスキーをしに祖母の暮らす北海道へ行くことも。それもあって自然が大好きになった一方で、自分の生まれ育った環境がどんどんコンクリートに埋め尽くされていくのを見てきて、果たして自分はどこで生きていくのがベストなんだろう? と考えたんですね。, 【柴咲コウ】 幼い頃から自分には実際住んでいる東京と、ルーツとしての北海道とがあるという意識でいたので、「移住」というよりはそれを改めて具体化するという感覚ですね。どんな物事でもバランスが大切だと思います。例えば、快適な暮らしを求めるのは当然としても、それを追求するあまりに自然を犠牲にするのはやはりバランスを欠いている。そんな思いが強くなったことも、「美しく生きること」を企業理念とする会社の立ち上げにはありました。, ──テレワークの普及で「地方で暮らし、都内の企業で働く」という人も増えそうですが、女優業についてはいかがでしょうか?, 【柴咲コウ】 もともと女優業は出稼ぎみたいなところがありますからね(笑)。連続ドラマであれば3ヵ月とにかくその現場に集中して、それが終わったら1ヵ月スケジュールが空いてしまうなんてこともよくあります。SNSやYouTubeを活用すれば場所を問わず発信することもできます。向上心を持ちながらバランスの取れた生き方をしていくこと。それを実現するのが、40代に向かっていくこれからなのかなと思っています。, オリコンスタイルは、オリコンNewS(株)から提供を受けています。著作権は同社に帰属しており、記事、写真などの無断転用を禁じます。, “煉獄”日野聡、クイズ番組のナレーション初挑戦 千鳥ノブの斬新コーナー「大好きです」, 『日本沈没』上田麗奈&村中知&小野賢章、非常時に持参する物は? 好感度上がる回答も, 広井王子総合演出の少女歌劇団ミモザーヌお披露目 アクロバットを取り入れ“新しいレビュー”目指す, 賛否アニメ『日本沈没』、湯浅政明監督が制作意図説明 国との関係、居場所…「惑わす」, [木村草太の憲法の新手](140) 学術会議の会員任命拒否 侵害された「学問の自律」 首相答弁が重要性証明, [木村草太の憲法の新手](139)日本学術会議会員欠員 首相推薦要求 違法の恐れ 拒否撤回が是正への道, 毎日違う新鮮食材でヘルシーに 野菜ソムリエの資格持つ店主が提案する「おまかせランチ」, [ニュースナビ+プラス](128)首里城再建へ「SYURI NO UTA」 國吉博樹氏(沖縄セルラーアグリ&マルシェ社長), 水木しげるの本が導く? ネットオークションの出会い 遠い存在だった沖縄、思い出した級友の名前の由来, コロナ禍で求人数激減 パンフレットだけで決めた就職 高校生「社内の雰囲気分からず不安」, 儀間崇コラム ぎまぁタイムス(29)完全DIYのギマ倉庫 元はジャングル⇒着々と進化, ウーバーイーツ1週間で246㎞走破!いくら稼げた? 中年記者に降りかかった想定外の結末【(Uber Eats3)WEB限定】, 王府の役人でありながらも農民に寄り添った先祖誇りに 再建には「庶民の意見も尊重すべきだ」, 企業や個人のサポーターの皆様から頂いた支援金で、子どもたちの夢を後押ししています。, 9月以降で最多… 13日は沖縄で49人感染 「県外から来た人と食事をした話が目立つ」, 沖縄タイムスの運転手がつづるグルメブログ。「安い」「おいしい」「腹いっぱい」の食堂や総菜屋さんを紹介します。, 空手発祥の地・沖縄から毎週発信! 電子版で「週刊沖縄空手」が世界のどこでも読めます。, おばあタイムスでおなじみのマンガ家・大城さとしさんが長編マンガで沖縄の企業を紹介するシリーズ企画です。, howliveは沖縄タイムスが運営するシェアオフィス、コワーキングプレイス。抜群の立地と美しいデザイン、豊富な設備が特徴です。, お世話になった方との最後のお別れはお別れを大事にしたい・・・そんなあなたのアプリです。, 一流の講師陣による少人数の連続講座。同じ志を持つメンバーと実践的なテーマを学びませんか!, 世界で活動するバイオリニスト・五嶋龍さんを招いてのリサイタルです。ピアノは鈴木隆太郎さん。.