それから、鈴木プロデューサーに、井上さんの元へ絵コンテを持っていってもらいました。さいわい井上さんが喜んでくれたから良いようなもので、一寸ルール違反のところがぼくにはあるかもしれません。 しかもヘルマンドス城の危機ともなれば、ペシャワールの軍勢が動く可能性はハサやバルドゥとは比較にならない。ペシャワールの総軍は騎兵2万の歩兵6万。半数が出撃したとしても、勝算は立たない。 井上さんといえば、『耳をすませば』で背景美術を務めたことも有名ですが、ジブリ美術館のホールに壁画も描いています。この壁画を描いているときに、宮崎監督と井上さんのおふたりが談笑をしていたそうです。このとき、次回作の絵本について、井上さんが構想を話していたことが切欠で、『星をかった日』のアニメーション化が宮崎監督の中で動き出します。2002年のことです。, 井上さんの構想では、主人公は女の子と考えていたそうですが、宮崎監督は話を聞き始めたとたんに男の子だと決めてしまい、どちらも譲らなかったそうです。 宮崎監督は、このときのことを『星をかった日』のパンフレットに寄せています。, 二年ほど経って『ハウルの動く城』の仕事が終わったとたん、スタジオに隙間が出来ました。美術館の映画を作るチャンスです。ぼくは大いそぎで――といってもずいぶん時間がかかりましたが――井上さんに内緒で、勝手に絵コンテを作ってしまいました。もちろん、男の子を主人公にして。 Novel 二次創作小説置場 『千と千尋の神隠し』 ┗ハクと千尋の物語 『耳をすませば』 ┗聖司と雫の物語 『ハウルの動く城』 ┗ハウルとソフィーの物語 『捧げ物』 ┗大好きな方に送る物語 しかし、しばらくの間、ふたりとも忙しくなってしまい、井上さんも絵本を描かないまま、宮崎監督もときどき思い出すだけに留まっていたといいます。 ©Copyright2020 アニメ声優演技研究所.All Rights Reserved. 日比谷スカラ座 を筆頭に 東宝系で2004年 11月20日に公開された。. 二年ほど経って『ハウルの動く城』の仕事が終わったとたん、スタジオに隙間が出来ました。 美術館の映画を作るチャンスです。 ぼくは大いそぎで――といってもずいぶん時間がかかりましたが――井上さんに内緒で、勝手に絵コンテを作ってしまいました。

そんなある日、ノナは野菜とひきかえに星の種を手に入れ、星を育て始めるという物語です。 『ハウルの動く城』のサイドストーリーとして、ハウルの少年時代を描いた物語があるのをご存知でしょうか。 ストーリー自体は、『ハウルの動く城』と何の関係もないものとして描かれていますが、2012年にニコ生で放送された「押井守ブロマガ開始記念! 世界の半分を怒らせる生放送」の鈴木敏夫さんと押井守さんの対談により、裏設定が明かされています。, 鈴木: サイドストーリーを珍しくやったのよ、宮さんが。で、ハウルの少年時代。それで、一言で言うと、そこに若き日の、美しかった荒地の魔女が登場。, また、原案を描いた井上直久さんもツイッターで、アニメ版『星をかった日』の裏設定について言及しています。, @akipcs こちらこそ、ありがとうございます。鈴木さんが言ったという、ニーニャとノナ君が後の荒れ地の魔女とハウルだという説、私は宮崎駿さんから直接聞きました。あの魔女とはあんまりだ、せめてサリマン先生にしてくれと(笑)言ったんですが、イヤそうなんですとゆずられませんでした。, — Naohisa INOUE 井上直久 (@iblard_INOUE) 2013, 10月 11, 絵本のほうは、短編アニメーションとは若干ストーリーは異なるものの、井上直久さんの美しい絵の力で、空想の世界イバラードに引き込まれてしまいます。まだ未読の方は、こちらも読まれてはいかがでしょう。, ちなみに、こちらの写真はサイン本。2008年に行われた井上さんの個展にて書いていただきました。, 次のHTML タグと属性が使えます:

, © 2020 非公式スタジオジブリ ファンサイト【ジブリのせかい】 宮崎駿・高畑勲の最新情報, 『ハウルの動く城』サイドストーリー 少年時代のハウルと、若き日の荒地の魔女を描いた『星をかった日』, 宮崎駿の対談も掲載「IBLARD 井上直久 -世界はもっとキレイにみえる-」が発売, 『耳をすませば』で活躍した井上直久の絵画展「〜イバラードの旅〜」が 高知大丸で開催!, 宮崎吾朗監督を解き明かす書籍『どこから来たのか どこへ行くのか ゴロウは?』が発売, 高坂希太郎監督の『茄子 アンダルシアの夏』や、片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』など放送, 高畑勲監督も絶賛!『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』がBlu-ray&DVDで発売!. Sponsored Link (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「ハウルの動く城」はダイアナ・ウィン・ジョーンズさんが1986年に発表した「魔法使いハウルと火の悪魔」が原作の, 宮崎監督の手によってアニメ化されるまで知らなかったという人も多いと思いますが、有名な作品です。, 映画では語られていなかった部分で「ちょっと腑に落ちない。。」と感じてしまう人もいると思います。, では映画では語られていなかった設定はどんなものがあったのでしょうか?(/・ω・)/, 原作ではソフィーの帽子にかぶると90歳のおばあちゃんになるという魔法をかけてしまっていたという設定です。, 映画ではソフィーが初めて城に入った時にカルシファーは「魔法使いなら城には入れない」ということも言っているため、, 映画では荒れ地の魔女にかけられた「気持ちの年齢」が体の年齢になるという呪いになっており、, ラストの方では白髪ではありますが、体だけは元の年齢に戻っているシーンなどあるのはそのためです。, 荒れ地の魔女の呪いが90歳のおばあちゃん(心の年齢を反映)にする呪いをかけてソフィーがいきなり歳をとりますね!, 体が変化したらそれに驚いて治そうとするのが普通ですが、そこから作品のヒントを得れるといことがわかりましたね!, 原作では戦争の設定は全くなく、ナンパをするためだけに飛び出していくという設定ですw, そのセリフ以降ハウルはソフィー以外ナンパをしていないので、原作とは大幅に違っているんですねw, ラストのシーンの絵コンテで宮崎監督は「とはいえ戦はすぐには終わらない」という書き込みをしているそうですw, 妹のレティーからは「しっかりしてよお姉ちゃん」と言われたり、自分で自信がない発言が所々でありますね!, 実はこれはイギリスの童話の王道設定で「長女は運が悪いというのが当たり前」という設定らしいです。, 確かにレティーは器量よし、要領よしでカフェ看板娘をしていますが、ソフィーは日陰な印象ですね。, ハウルの先生として登場したサリマンですが、原作ではハウルと同級生の男として登場しています。, しかしそれをかわいそうだと思ったハウルが自分の心臓を与えて火の悪魔としたのが2人の関係の始まりですね!, ハウルの動く城は実は宮崎監督ではなく、サマーウォーズなどで有名な細田守監督が作っていたという都市伝説があります。, 細田監督版ハウルは2/3まで完成していたといわれていますが、監督の母親が脳梗塞になってしまったため突然降板したと発表はされていたみたいです。, 予想以上の腕から宮崎監督は細田監督を受け入れないということを手紙で伝えたということが言われています。, その時同様、細田監督版ハウルを見たことで、何かを感じた宮崎監督が一旦白紙にしたという噂もあるみたいです。, ハウルの動く城は全3部作でているのですが、続きの話しで、2人は結婚をし、子供も授かります。, 人は最後は死んでしまいますので、結ばれただけでもハッピーエンドなのかもしれませんね。, 公式設定はただの設定になりますが、裏設定はその作品に隠された本当のメッセージがわかるような気がして面白いですね!, 声優になりたいけど無駄なお金と時間は使いたくないし、安全な学校か不安。。 実は今売れているあの人が声優になれたのは学校選びで成功したからです。溢れる情報の中から正しい学校を選んで、本気で声優を目指しましょう。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。. ハウルの動く城は実は宮崎監督ではなく、サマーウォーズなどで有名な細田守監督が作っていたという都市伝説があります。 細田監督版ハウルは2/3まで完成していたといわれていますが、監督の母親が脳梗塞になってしまったため突然降板したと発表はされていたみたいです。 じゃあ、今度見せますね。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 『星をかった日』は、井上直久さんが描いた、同名の絵本を原案としています。

ハウルの動く城の夢小説です。ソフィーではなく主人公(貴方様)がハウルとむすばれます(><;)ソフィーがいいという方 ごめんなさい!なお、嫌な方は即戻ることをオススメします。えーと、 小説書くの … といっても、裏設定として描かれたもので、表向きはまったく別の作品として作られています。それは、ジブリ美術館で上映されている、『星をかった日』という短編アニメーション作品です。. 『ハウルの動く城』(ハウルのうごくしろ)は、スタジオジブリ制作の日本の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。. ルシタニア軍内に内部抗争が勃発、国王・王弟と大司教が武力衝突に至る、という情報は、まだ南方の諸侯までは届いていない。, その前に届いたのは、マンジケルト大敗の情報である。パルス南方の諸侯はルシタニア軍の強さに震え上がった。実際のところはアクターナ軍だけが突き抜けて精強なのだが、そんな内情など知る由もない。, 国王は生死不明、王太子は行方不明、将軍たちも多くは戦死。ペシャワール城の軍は健在であるが、南方まで援軍を寄越すとなると、最低でも一月、遠い所なら二月はかかるだろう。, それまでルシタニア軍の攻撃を凌げるかと考えれば、とても自信がない。しかも、王太子を擁しているというのならともかく、ただの一城主のために援軍を発するかという問題もある。, 私室で、ハサの城主であるパルハームは呟いた。ハサは大きな諸侯ではない。領内の兵は2千弱。総動員しても、6千程度というところだ。, そのハサに、2万ほどの軍が近づいてくるという。敵の将軍が誰かは、まだ不明。斥候を出してよく確認させてみると、ルシタニアの軍旗こそ掲げているが、兵はどうやらパルス人であるらしい。, 何であれ、籠城の準備だけは整えた。望み薄だが、援軍を求める使者も出した。しかし敵軍はハサの近くに布陣しただけで攻撃する意思は見せず、まず軍使を寄越したのである。, 旧友、と呼べるほど深い仲ではないだろう。しかし、旧知の相手であるのは事実。どうせ降伏の勧告であろうが、せめてもの情けで話だけは聞いてやろうではないか。, 再び私室に戻り、考え込む。カーラーンの裏切りの裏にあった物を知り、彼の心は揺らいだ。, カーラーンもパルハームも、先王オスロエスに抜擢された者である。丁度、タハミーネ王妃の件で兄弟仲が一触即発だった時のことだ。, その後すぐ、オスロエス王は急死した。アンドラゴラスは妥当と考えたのか、あるいは軍部に余計な波風を立てたくなかったのか、先王の人事はそのまま継承された。, しかし、軍才という点でパルハームはカーラーンに敵わなかった。同じ万騎長となったがカーラーンは赫々たる武勲を挙げ名を高めていったが、自分はまあ及第点と言う程度であったと思う。, それが不満だという訳ではない。無念とは思うが、身の程は知っている。「ハサ領を継ぐ」という名目で万騎長の職を辞し、後進に道を譲った。それも納得の上での行動だ。, 親書はパルハームの痛いところを突いてきていた。カーラーンも同じだったのだろう。抜擢してくれたオスロエス王に、何の忠誠も示せなかった。その思いが、自分の中で消化しきれてない。, 『ヒルメス殿下に従うことこそ、オスロエス王に忠義を尽くすことであろう。アンドラゴラスを裏切ったのは事実だが、パルスに正統を回復させるためである。それ以外の異心はない』, 実を言ってしまうと、パルハームにはもう一つの思いがある。アンドラゴラスはこの上なく優れた『武人』ではあったが、『王』としてはどうだったであろうか。オスロエス王の方が、器量は上だったのではないか。, アンドラゴラス時代に登用された者を見ればわかる。軍人ばかりで、文官として名をはせた者は一人もいない。宰相のフスラブからして、小物だ。, パルハームは政治家としてもなかなかの力量の持ち主であった。万能型と言える人材であったが、アンドラゴラスには評価されにくい才能でもあったのである。, 「……ヒルメス殿下に会ってみたい。殿下がパルスの王にふさわしき御方であれば、従うであろう」, その返答を聞いたカーラーンは、すぐさまヒルメスに急使を出した。居場所は常にザンデが連絡を寄越している。この時はアルスラーンを追って、東部の山岳地帯を移動中であった。, 報告を受けたヒルメスは憮然とした。彼にしてみれば、パルスの諸侯はアンドラゴラスを奉戴した16年の非を悔い、進んで自分の足元に跪き許しを請うべきなのである。, 客観的に考えてみれば、パルハームの態度は納得できるものである。先王オスロエスの嫡子。いきなりそう言われて、混乱しない者はいないだろう。, それと、カーラーンにも余裕がない。小諸侯のハサだろうが、とにかく味方を増やさねばバダフシャーンの平定など覚束ないのだ。, 「よし、ハサへ向かう。ザンデよ、兵の指揮はお前が執り、このままアルスラーンを追え」, エクバターナからアルスラーンの足取りを追跡して、東方までやってきた。奴らがペシャワール城を目指しているのは明らかだ。, 馬を飛ばせば、数日で往復できる。考えた末、ヒルメスは領地を優先させることにした。アルスラーンがこの辺りに潜んでいるのは確実でも、まだ情報収集の段階だ。その間、自分の出番はない。, 痛恨のミスだった、と今にして思う。ヒルメスはザンデ以下数名だけを連れて、マンジケルトを観戦していたのである。アクターナ軍の強さを実際に見てみたかったからだ。, ホディール軍にアルスラーンがいたと知ったのは、たまたまこちらに逃亡してきたパルス兵を捕らえて尋問した時だ。手勢もなく、混乱の中行方知れずでは、ひとまず追跡は諦めるしかなかった。, ヒルメスが現在掌握する戦力は、カーラーン麾下の騎兵5百、行き場を失ったパルス軍の敗兵を編成した部隊が1千、それにギスカールが好意で貸してくれたルシタニア軍が5千というところだ。, 正直に言って、弱兵である。アクターナ軍を見た後では、特にそう思う。カーラーン麾下の5百だけは統率も取れた精鋭だが、他は寄せ集めの混成部隊とルシタニア軍。連携など取れるはずもない。, その中で、やはりザンデは見所ある若者だった。個人の武勇を誇るだけでなく、指揮官としての素質もなかなかのものを見せる。特に諜報に関しては正確であり緻密である。, 今ヒルメスがアルスラーンを追っているのは、彼が斥候隊を組織化し、素早くその足取りを掴んだからに他ならない。, しかし同時に、ザンデはまだまだだ。若年ということもあるが、思慮の面で父親には遠く及ばない。騎兵を率いて敵陣に突っ込むという場面には最適でも、大部隊の指揮をとらせるにはもう少し経験が必要だろう。, アルスラーンにはダリューンとナルサスという両の翼がある。自分にもカーラーンと、もう一人信頼できる将軍格の存在が欲しい。, サームはパルスの万騎長だった。12人の万騎長の中で、最も城の攻防に長けた男という定評があった。そのためエクバターナの防衛を任されていたのだが、陥落時に重傷を負って捕虜となった。, 捕らえたのは、ヒルメスとカーラーンである。彼を殺したくなかった二人は、ルシタニアに極秘で隠れ家に運び込んだ。死んでも全くおかしくない傷だったが、彼はそこから生還した。, 「俺はパルスの万騎長だ。パルスの万騎長が跪く相手は、天上の神々のほか、地上にはただ一人、パルスの国王(シャーオ)あるのみ」, 拝跪せよと命じたヒルメスに、サームはそう返した。あえて望むなら、殺せ。殺して死体の膝を曲げてみせるがいい。そうとまで言い切ったサームの剛直を、むしろヒルメスは気に入った。, そう言って、素顔を曝した。カーラーン以外には、進んで行ったことがない行為だ。火傷の跡に一瞬驚いたようであったが、彼はその中に16年前の少年の面影を見た。, 自分に従うか、どうか。返事は聞く前に立ち去った。逃げ出したという知らせはない。ハサに行き、アルスラーンを捕らえたら、一度エクバターナに戻るとしよう。, サームが従ってくれれば、陣営の厚みはぐんと増す。パルハームについてはあまり覚えがない。だが、カーラーンが推挙する人物だ。愚物ということはないだろう。, 覇気の塊のような人だ。そうパルハームは思った。少なくとも、怠惰で臆病ではない。時と運に恵まれていれば、あるいは良き国王(シャーオ)としてパルスの歴史に名を刻んだのではないか。, カーラーンからの二度目の軍使。そう名乗って、ヒルメスはハサ城内に入り込んだ。軍使を斬るのは礼に悖るが、いざ取り囲まれたら終わりである。それでも、平然と乗り込んできた。, 「貴様がパルハームか。名前だけなら、父オスロエスに抜擢された男だという覚えはある。カーラーンと違い、あまり俺には昵懇しなかったな」, わずかな時間であったが、ヒルメスはカーラーンに馴染んだ。年の離れた兄か、叔父に対するに似た思いを抱いた。いきなり現れたヒルメスが信用されたのは、その時の、他の誰も知らない記憶を示したからだ。, ヒルメスはヒルメスで、パルハームという男を測っている。こうして自分を眼前にしても、動揺する所はない。鈍感ではなく、胆が据わっていると言うべきだ。, パルハームの才覚は、はっきり言って地味だ。ダリューンの武勇もナルサスの智謀もない。カーラーンが推挙しなければ見逃していたことであろう。, しかし、何であろうがパルスの万騎長になった男だ。ハサの城は良く治められている。よくよく見てみると、軍政どちらにも対応できる、使い出のある人材なのだった。, 「俺はオスロエス王の嫡子、パルスの正統なる血を引く者である。であれば、卿が従うのは当然のことであろう」, パルハームは、アルスラーンについてはよく知らない。外見からは線の細い、柔弱そうな少年としか見えなかった。果たして、あの王太子で今の未曾有の危機を乗り越えられるだろうか。, パルハームはヒルメスに膝を屈した。この決断が、未来にどんな影響を与えるかはわからない。ともあれハサは城門を開き、カーラーンの軍を迎え入れた。, ハサの降伏を、カーラーンは無駄にしなかった。すぐさま隣の諸侯であるバルドゥに向かう。, ハサがまだ抵抗していると思っていた彼らは、「合流してハサを救援したい」という偽伝令に引っかかり城を出た。カーラーンが軍の半分をそれらしく偽装していたのである。, 残りの半分で、手薄になった城を制圧するのは難しいことではなかった。腹背から挟撃される形になったバルドゥの軍は呆然とした後、逃げ去るなり降伏するなり、思い思いの道を選ぶことになった。, バルドゥの城に入り、カーラーンは大きく息をつく。バルドゥを落としたことで、とりあえずの拠点ができた。ハサは2万の軍を養うには狭すぎた。バルドゥと合わせれば、なんとか維持できる。, 距離の問題ではない。バダフシャーン公国の首都であったヘルマンドス城は、国が滅亡してもこの地方の中心である。城壁は厚く、守兵は多い。カーラーンの手勢だけでは、陥落させるのは難しい。, しかもヘルマンドス城の危機ともなれば、ペシャワールの軍勢が動く可能性はハサやバルドゥとは比較にならない。ペシャワールの総軍は騎兵2万の歩兵6万。半数が出撃したとしても、勝算は立たない。, ペシャワール城を守っているのはキシュワードとバフマンの、二人の万騎長である。キシュワードは29歳、ヒルメスあるいはオスロエス王との関係はほぼない。せいぜい、名前を知っている程度だろう。, 対しバフマンは62歳で、万騎長中最年長の男である。もちろんオスロエス王の御代も知っているし、ヒルメスに剣を教えた、師の一人でもあった。, この状況であればまずバフマンを説得し、共にキシュワードを言い包めるという順序になるのが当然だろう。しかし、ペシャワール城の警備は厳重で、今のところ接触は失敗していた。, さらに、彼らがアルスラーンを擁立してしまうと話はより厄介になる。キシュワードは飼い鷹を通じてアルスラーンと昵懇の中だ。一度擁したら、節を曲げるような男でもない。, ヒルメスの、血の正統に対する妄執。それだけが16年に渡って彼を生かし続けてきた。だが今では、それが彼の器量を狭めている面がある。, 一度王座に就けば、それも治るとカーラーンは思っている。国王(シャーオ)として、間違いなく名君となれる資質を持っているのだ。少なくともアルスラーンより、軍人としては上回る。, (とりあえず自分がやるべきことはバフマンへの接触、ヘルマンドス城の攻略の二つ。ザンデがアルスラーンを討ち取ってくれれば、楽になるのだが―).